少し涼しくなり、ホッとしたのか気が抜けたのか
夏の疲れが一気に出てきそうな気配が・・・
画像は、先日お作りしたアレンジメントです。
お父様の一周忌にお供えするお花をご注文いただきました。
”賑やかで、お祭り好き”のお父様だったとお聞きしたので、
カラフルながらも落ち着きのある雰囲気とスタイルルを
ご提案させていただきました。
西洋のスタンダードなスタイル「ラウンド」をまず作り、
その中に花をたてて(立花)和のテイストを加えてみました。
タイトルにも”和と洋”という風に書きましたが、
西洋の花あしらいは、国によって違うものの
花を密に集合させるスタイルが多いように思います。
空間が少なく、ちょっと息苦しさを感じるものもあるかもしれませんが、
花の種類や色合いをミックスする事によって生まれる
グラデーションや、面でとらえるデザインには面白さを感じます。
一方、和のスタイルは、生け花をみて思いますが、
空間と線をいかし、少ない花材で表現するのが特徴と言えるでしょうか。
意図的に作られた線や空間、そして自然がおりなす美しさが上手く融合し
”行間を読む”というような、静けさや侘び寂びを個々人が心の中で
感じとる。
その二つを掛け合わせると、それぞれの良さが引き立ち、
新しいスタイルが生まれます。
「供花」ということにとらわれず、生前その方がお好きだったお花や色、
雰囲気を可能な限り尊重してお作り出来ればと心がけております。
その方、そのご家族それぞれの「思い」を大切に
お花を通して少しでも表現が出来ればいいな。。
お父様にも無事にご家族の思いが届く事をお願いして。。
<今回使用した花材>
トルコキキョウ「オレンジフラッシュ」 ピンクッション ケイトウとアンスリウム「テラ」
スプレーカーネーション マム「ロサーノ」 スチールグラスとアイビー