3月半ばのこと。
外出自粛が呼びかけられる事態となり、
先の見えない状況の中、こんな時こそお花が力になるのではないか?!
と迷いながら開催した花あそび。
いつもご参加いただいているメンバーに声をかけ特別バージョンで開催しました。
以前からずっと挑戦してみたかったこと。
自ら花器を選び、
自ら花を選び、いける。
一から全て自分で創り上げるという作品作りです☆
未知の世界だけど、
子ども達の作品作りには絶対的信頼があるから大丈夫♡
そんな気持ちで、私も一緒に楽しませてもらいました。
いつもの工作はせず、
その時間を、説明と花器選び、花選びの時間にあてました。
いつもと流れも違うし、私もたくさん喋るしでちょっとソワソワした空気もありましたが、
子ども達も初のチャレンジに真剣そのもの。
こんなに真剣に聴いてくれるとは!
◯お花の説明(お花の特徴と役割について)
◯花器の選び方(どこに飾るか、作りたいイメージ)
◯デザインのスタイル
について説明し、少し約束事も。
一番大切にして欲しかったことは、
自分の好きな花器や花でイメージ通りの作品を作りたい!
と思っているのは自分だけでなくお友達も同じ気持ちだということ。
自分が遠慮して譲るのではなく、強引に持っていくでもなく、
お互いに納得できるよう話し合ってみよう!
という約束をしました。
花器選びは、それぞれがかぶることなく好きな花器を選んでいました。
花選びも、好きな花、使いたい花がそれぞれある程度かたまっていたようで、
こちらも揉めることなく平和に♡
お花は、ある程度数を決めて選んでもらいましたが、
どのお花がどれくらいあれば足りるのか?
なかなか見当付かないものです。
作りながら足りなければお花を足していくことにしました。
さあ、いよいよ作品作りです☆
いつもなら、「もうやっていい?」と待ちきれんばかりに手が動き始めるのに、
今回はちょっと躊躇する子も。
どこに飾るか?
どの花をメインにするか?
など、声をかけながら、
最初の一輪が決まると後は自然と導かれるように集中していました。
作品のイメージがハッキリ決まっていたSちゃんは、
花選びから迷いなく、手もどんどん動いて一番に完成させていました。
ブルーのお花がどうしても必要だったみたいだけど、
用意していなかったので、ブルーのペーパーをベースに敷くことにしました^^
Kちゃんは、いつも通りに作りたい!と。
シンメトリーなデザインが大好きです♬
花器に合わせた明るい花選びが素敵ですね!
Sちゃんは縦長のかっこいいデザインに挑戦!
スタート時の私の説明をよーく聴いていて、特に説明しなくても
初めての縦長デザインを上手に仕上げていました。
Aちゃんは、いつも独自の世界観を持って作品作りをしてくれるので、
一から作るとどんな作品ができるのか?楽しみでした^^
エレガントなシェイプの花器を選び、花器の雰囲気に合わせて
やっぱり出来上がった作品も大人〜な感じ♪
いつも以上の集中力にもびっくり!
花選びの段階から混乱しはじめ、最初のイメージとは違ってきたと話していました。
最初の一輪をお気に入りの黄色いガーベラに決めたことで
次の手が動き始めましたよ。
時々おしゃべりも楽しみながら、
自分の作品からは目を離さない真剣さを感じました。
そして、今回はみんな違うテーマで作っているので、
自分の「作品紹介」をしてもらうことにしました。
お客さんもリラックスモードだけど 笑
きちんと説明を聞き、感想を伝えます。
ハロウィンのアレンジの時と同じテーマ「ディセンダント」
登場人物のテーマカラーに合わせてお花を選び作ったそうです。
大きく広がる感じの作品にしたかったから
大きな花器を選び、自然も感じられる作品に仕上げたと説明してくれました。
「ディセンダント」は知らなくても、
説明してくれた通りのイメージに出来てるね♪
とお友達も納得していました。
テーブルの真ん中に飾る作品を作ってくれました。
△のイメージで作っていたけど、□っぽくなっちゃったな、、とAちゃん。
好きな色と形を意識して作ってくれたそうです。
お友達からは、
一番小さいのに一番大人っぽいアレンジだよね〜
という感想が聞かれ、Aちゃんもちょっと照れた様子で
嬉しそうにしていました^^
テーブルに飾る作品を作ってくれました。
ご自宅にはお花がたくさんあるということで、
邪魔にならないように縦長のシェイプにしたそうです。
全体のイメージもしっかりと考え、可愛いというより明るく
スタイリッシュに仕上げていました。
オアシスの面積に対してお花がたくさんだったり、
自分で一から作る大変さもあったけど、やりがいがあった!
と、やりきった満足感と自信が感じられる表情で話してくれました。
お友達からも、スッキリしていてかっこいい!とか、
大人っぽい、今までにない形だよね♪
と、新しいチャレンジを賞賛する声が聞かれました。
花器選びで少し迷っていたけれど、可愛い花器を見つけました^^
その花器のイメージに合わせて、明るく可愛いお花を選んだそうです。
テーブルに飾るため、高さは出さないように、
形も丸く可愛くアレンジしてくれました。
お友達からは、
春っぽいね〜
まとまってるところがいい!
Kちゃんの雰囲気に似合ってるね〜
という感想が聞かれましたよ^^
イメージはあったけれど、お花を選んでいるうちにわからなくなり、
ガーベラをメインに好きな花を好きなところにいけて作ったそうです。
花器は、シンプルなものが好き!という自分の好みで選びました。
いつもと違う感じに作りたかったけど、結局同じになっちゃったかな、、
と、作っている時の気持ちや過程を説明してくれました。
お友達からは、
アイビーのくるっとしたところが素敵ね♪
と褒められ嬉しそうにしていました。
自分の作りたいように自由に作品作りができたこと、
作品の説明をお友達に聞いてもらえたこと、
お友達から感想を言ってもらえて嬉しかったこと、
いつもの花あそびとはまた違った満足感と充実感に溢れている子ども達でした。
上手だね♪
と褒められる事より、自分がこだわって作り込んだところ、
表現したところを褒めてもらい、理解、共感してもらえること。
人と人が寄り添い合う体験がとても大切なんだな♡
と、改めて感じました。
また時々こんな風に自由に一から作品を生み出す体験や、
お友達と一緒に一つの作品を作る体験、
数人で大きなアレンジを作る体験、などなど
花あそびを続けて楽しんでくれているお友達には、
更にお花の魅力を感じてもらえるような、
表現する喜びを味わえる機会を増やしていきたいと思います。
子どものうちにしかできない表現を大切に見守りながら、
大人になってもその体験が活かせるような
豊かな心が育ち合う場を作りたい!
子どもたちの花あそびから私も大切な気づきを得ました。
しばらく細々とした制限のある中での活動にはなりますが、
ぜひ花あそびを通して多くのことを体験したり、感じ取っていただけたらと思います。