10月に入ったというのに、東京は30℃近くの気温。
夏まっただ中!という格好もできないし、
かと言って、ウール素材はまだ暑い・・・
衣替えの時期にも頭を悩ませますね〜
さて、先日ご依頼頂いたバラの花束をご紹介します。
お母様の70歳の誕生日に、70本のバラで花束を作って欲しい!
というご依頼でした。
お母様の雰囲気はどんな感じだろう?
どんな色や雰囲気がお好きかな〜?
と、私なりに想像を膨らませながら聞いてみたところ、
どうやらピンク系のお花を頂くことが多いとの事。
もちろん、ピンクのイメージはあるけれど、
ちょっと違う色やコントラストの強いものでもいいかな〜
と悩んでいる様子で、いろんな色がミックスした花束かな!
という大枠が決まりました。
後はお任せいただいたので、市場に並ぶバラを見ながら、
ピーチやアプリコット系のバラを主に、レモンイエローやグリーンの
バラを合わせると、自分では手にとったことのない色合いだけど、
品もあって悪くはないわね〜
と、新たな発見!にもなるかしら。。
という考えに至り、今回は仲卸に注文をかけ取り寄せてもらうことにしました。
ピーチ系のバラは「ピーチアバランシェ」
よくブライダルでも使われる種類のバラでふっくらと大きく開きます。
レモンイエローのバラは「スペード」
フリルが可愛く、香りが媚びないというのか、強すぎないけど
適度な主張があり背筋がピーンとするような香りです。
グリーンのバラは「ラブリーグリーン」
本来、もう少しグリーンが濃いイメージですが、
つぼみから徐々に開花すると、ベージュっぽくなり大人の雰囲気ただようバラです。
優しい色合いで束ねられたバラは、きちんと感と品があり、
重すぎません。
一本一本、この色はどこに入れようかな〜
と、花の表情を見ながら束ねていくのですが、
同じトーンのバラなのに、不思議とお花を入れていくたび
全体の雰囲気が変わっていきます。
そして、私の手にはずっしりとその重みが。。
70年、歳を重ねるということの重み。
贈る人も、手にされた方も、感慨深い思いになるだろうな〜
お母様にも喜んで頂けたようで、
後日、80歳の時もよろしくね★
というメッセージをいただきました^^
その想いを受け止め、歩んできた人生分の花を一輪一輪丁寧に
束ねられる人間に成長して生き続けたいなと、
心新たにしたお仕事でした!